生き残る事が出来るものは 適応能力に優れたものだ。 そして僕たちの種族が 前者ではなく 後者である事は 明らかである。 それでもなお 若かった僕たちは 強くなりたいと願った。 暗闇を手探りで進むかのように 枯れた声で叫びながら どこにもない自由を求めていた。 蟻地獄の中へ落ち逝くように 互いに傷つけあいながら 知らない場所を探してた。 若すぎて何も見えてはいなかった。 ただ 強くなりたいと願った。 生き残る事に 価値などないと信じていた。 ただ 一瞬だけを 強い輝きと共に生き抜いていた。 あの頃から僕たちは 全く 何も変わっていない。 そして今は、 進化論に逆らった 生き残りという名の戦争の 敗北者。 あまりにも真っ直ぐすぎた 僕たちを 大人たちは笑うかな？ それでもなお 僕たちは 願う。 強くありたいと。 |
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